2009年10月20日

シンガポール2

超高層ビル群OUB(左)とUOB(右)超高層ビル群リパブリックプラザ

今でこそ海外で活躍する日本人建築家は多くいますが、やはりそのパイオニアは、巨匠・丹下健三で間違いないと思います。
日本での超高層ビルの設計では、あまりにも東京都庁が有名ですが、2枚目写真の右側のUOB(United Overseas Bank)プラザは、建設時期がほぼ同じということもあり、よく似ているのがわかります。一方、左側のOUB(Overseas Union Bank)センターは、UOBよりも10年早く完成した建物。同じ設計者とは思えないほど、二つのビルのデザインは異なっていています。こうやって見比べるのも建築の面白いところです。

ところで、この2つのビルの高さはシンガポールの高さ制限いっぱいの280m。もう一棟280mのビルがあるのですが、それは4番目の写真中央のリパブリックプラザです。設計は、こちらも日本を代表する建築家・黒川紀章。実は黒川紀章氏は、丹下健三氏の教え子であります。この写真だけカラーである理由は、グレーの外壁の2棟と異なり、ブルーのカーテンウォールをお見せしたかったから。日本ではありえない、面白いロケーションです。

余談 丹下スクール
建築家を語る上で、どの研究室出身か、どの設計事務所にいたかということが、ひとつのファクターになります。丹下健三氏の作品はつくばにはありませんが、丹下スクール卒業生といわれる著名な建築家の建物は多く存在します。国立環境研究所を設計した大谷幸夫氏。筑波大学体芸棟・体芸図書館・大学会館を設計した槇文彦氏。つくばセンタービルを設計した磯崎新氏。そして、つくばカピオを設計した谷口吉生氏。残念ながら黒川紀章氏の設計した建物はありませんが、唯一、万博記念公園をまたぐ高圧鉄塔が氏の設計のようです。これらの建物については、また改めて紹介したいと思います。


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Posted by chika at 10:00│Comments(0)都市
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