2012年05月18日
霞ヶ浦国際ゴルフコース
シネプレックス近く、土浦野田線からわずかに見える白い建物。霞ヶ浦国際ゴルフコースの新しいクラブハウスの設計は、世界の丹下と言われた、丹下都市建築設計。
建築工事中、設計があの丹下都市建築設計ということでどんな建物が出来上がるのか興味を持っていました。そして、完成した建物は、その期待を裏切らない、端正なプロポーションを持つ建物であると言えます。
ボールト屋根の突き出した車寄せが、非常に大胆。それに連結したエントランスはガラスで覆われています。壁にはアートな絵画が飾られ、建物の高級感を一層高めています。
丹下健三DNA
建築設計界において、日本最大の巨匠といえば、丹下健三氏に違いありません。国立代々木体育館、東京都庁、フジテレビなど、丹下氏の名前は知らなくとも建物は知っているという人が多いのでは。
氏は、2005年に他界されていますが、そのDNAを長男・憲孝氏が受け継いでいるのが現在の丹下都市設計であり、新宿でひときわ目立つ超高層ビル・モード学園コクーンタワーなどを手掛けています。
しかし、そのDNAは、丹下事務所だけでなく、同事務所から多くの建築家が輩出され受け継がれています。そして、このつくばには同事務所出身の建築家の作品も多く存在します。
環境研を設計した大谷幸夫氏、つくば大体芸棟を設計した槇文彦氏、カピオを設計した谷口吉生氏、そしてつくばセンタービルを設計した磯崎新氏。いづれの著名建築家もすべて丹下門下であります。
そして丹下氏の門下で忘れてはならない建築家として黒川紀章氏がいます。実はつくばには黒川紀章氏の設計として思いがけないものがあります。これについては、次回。
Posted by chika at 00:41│Comments(0)│建築
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