2009年11月26日
南3駐車場2
南3駐車場です。この建物を見るたび、設計した伊東豊雄は、やはりすごい建築家であるとつくづく思います。
一般的に機能性を持たせればよい立体駐車場が、これほどまでにかっこよくなるとは。つくばの中心という立地を考え、低層にテナントを配置。ガラスを多用したファサード。さらに、上階の駐車上部は、ルーバーを縦にスリット状に配置し、単なる目隠しにファッション性を持たせている。そのほかにも鉄骨のブレース(鉄骨を支えるためのXの形をしたもの)なども接合部などまでデザインされています。また、前面に張り出したアプローチは、同時に1階部分の庇としても機能し、開放的な空間を創出。支える丸い柱がまたいいです。
この南3駐車場をはじめ西武脇の南1駐車場(設計・坂倉建築研究所)など当初建築された駐車場は、機能性はもちろん、デザインやサイン計画まで、十分配慮され建築されています。しかし、新しく建設されている立体駐車場が、機能性だけを満たせばよい建物になってしまっています。ほんとうに残念です。
Posted by chika at 10:00│Comments(0)│建築
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
コメントフォーム