2009年10月08日
松見公園展望塔



『つくばテクノポリスをシンボライズする建物』という大命題によって建てられた松見公園展望塔。1976年に竣工以来、ずっと静かにつくばの街の成長を見続けています。設計は、東京・両国の江戸東京博物館の設計などを手がけた菊竹清訓(きくたけきよのり)。ちなみに高さは、45m。
今更、この建物を紹介するまでもありませんが、久しぶりに訪れた日曜日には、多くの人が芝生の公園で遊んでいました。とても和やかな光景です。
この展望塔が建てられた当時は、周りにはほとんどなにもなく、工事の槌音だけが響いていたと聞きます。その後、科学万博を契機に、西武百貨店の開業などにより、つくばの中心が吾妻地区に移っていきました。そして、今、TXの開業やiiasの誕生、新市役所の完成を控え、また新しい中心ができつつあります。しかし、これからも松見公園、そして展望塔は憩いの場であり、つくばの街の成長を見続けていくと思います。
余談 きくたけせいくん?
設計者の菊竹氏には、10数年前に一度お会いしたことがあります。その際、わかっていながら本人を前にあがってしまい、お名前を「きくたけせいくん」さんと言ってしまいました。しかし、先生はいやな顔をひとつもせず「みんなそう呼んでいるから」と笑いながら答えてくださいました。このことがきっかけで、いっぺんで先生が好きになりました。そういった人柄ですから、先生の事務所からは多くの建築家が巣立っています。内井昭蔵、長谷川逸子、伊東豊雄・・・。いまでも雑誌などで先生のお名前を見つけると、そのことを思い出しては「くすっ」とひとり笑いをしています。
Posted by chika at 10:00│Comments(0)│建築
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