2009年10月01日
つくば三井ビルとRight-on


つくばのメーンストリートの交差点に対峙する新旧2つのビル。つくば三井ビルの設計は、大手ゼネコンの清水建設。一方のRight-onの設計は、日本を代表する組織設計事務所の一つ久米設計。
つくば三井ビルは、最上部のボールト(曲面屋根)が特徴。しかし、このボールトのデザインに類似した建物が他にもあるということから、つくば建築フォトファイルのリストから外れたらしい。しかし、私は、つくばで初めて本格的なオフィスビルが建設されたという意義や完成後既に20年近く経ちつくばのランドスケープに馴染んでいるという歴史から、もっと評価されていい建物と思っています。
一方のRight-onビルは、今流行のダブルスキンをまとったデザイン。低層のショップはレンガブロック、上層のオフィスはテラコッタルーバーがそれぞれ違った表情を作っており、新しい建物であるにもかかわらず古典的な風格があります。
余談 88m
つくば三井ビルの起工式は、縁あって出席をしていました。地元出身でもありビル建設に尽力した当時の三井不動産相談役・江戸英雄氏が自ら鍬入れを行うということで、政財界からそうそうたる方々が臨席していたのを今でもはっきりと覚えています。江戸英雄氏は、日本初の超高層ビルとなる霞ヶ関ビルや東京ディズニーランドの開発などを手がけた、私が尊敬する人物の一人です。ちなみに三井ビルの高さは88m。江戸氏の米寿を記念して、建てられたという噂も。
Posted by chika at 10:00│Comments(0)│建築
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