2009年09月29日
つくばセンタービル



世界的なポストモダニズム建築を語る上で、決して忘れることができない建築が、つくばセンタービル。設計は、水戸芸術館の設計も手がけた磯崎新
既に完成から20年以上経ちますが、その後カピオ、エポカルなど、大規模施設がつくばに誕生しようと、つくばセンタービルの圧倒的な存在は変わらないと思います。イタリア・ミラノ、ミケランジェロによるカンピドリオ広場の模様と位置を反転した中央の石の広場。ビル正面の池は、霞ヶ浦を模し、ギリシア神話のアポロンとダフネをモチーフにした月桂樹とパピルスなど、知れば知るほど魅力溢れる建物です。
ところが、
以前、建築見学会に参加し、建築学科の学生と話す機会があったのですが、つくばセンタービルや磯崎新を知らないという学生が多いことにびっくりさせられました。つくばセンタービルは、既に過去のものになってしまっているのでしょうか?私は決してそう思いたくありませんが・・・。
余談 フェイク
本館とデッキを介して反対に位置するアネックスは、磯崎新の設計ではありません。センタービルが完成した後、暫くたって別の設計者によって建てられました。一見すると同じように見えますが、比較してじっくり見ると、その違いを簡単に見つけることができます。違いを見つけるのもおもしろいかも。
Posted by chika at 10:00│Comments(4)│建築
この記事へのコメント
こんにちは!初めてコメントします!
私は「つくばセンタービル」内のホテルに勤めているものです。
磯崎先生の斬新なデザインが、25年前のものというところがスゴイですよね!
いわゆるポストモダン建築ですが、あらためて見直すと色々な部分で驚かされます。
磯崎先生は「建築の教科書にも載るような方」と以前お聞きしたとこがございますが、業界で知らない人がいるというのは非常に寂しいですね。
今度よろしければ、ホテル館内にもお立ち寄りくださいませ。磯崎先生の数々を触れる事ができます!
建築に関しては全く素人なので、詳しくは分かりかねますが(本館がSRC構造というのは知ってます!)キレイな写真を今後も見せてください!!
私は「つくばセンタービル」内のホテルに勤めているものです。
磯崎先生の斬新なデザインが、25年前のものというところがスゴイですよね!
いわゆるポストモダン建築ですが、あらためて見直すと色々な部分で驚かされます。
磯崎先生は「建築の教科書にも載るような方」と以前お聞きしたとこがございますが、業界で知らない人がいるというのは非常に寂しいですね。
今度よろしければ、ホテル館内にもお立ち寄りくださいませ。磯崎先生の数々を触れる事ができます!
建築に関しては全く素人なので、詳しくは分かりかねますが(本館がSRC構造というのは知ってます!)キレイな写真を今後も見せてください!!
Posted by おーくら at 2009年10月01日 19:36
おーくら様
素敵なコメントありがとうございます。センタービル内にお勤めの方からコメントをいただき、たいへん恐縮しています。
つくばセンタービルは、すっかりつくばの中心部に馴染んでしまって、その存在が当たり前になってしまっていますね。でも、これってとても素敵なことだと思います。
ホテルでは宿泊やブライダル、そしておいしいレストラン。ノバホールではコンサート。広場では、まつりつくばでのイベントや100本のクリスマスツリーなど、多くの人がこのビルに接しています。
しかし、ちょっとしたことですが、広場の池が霞ヶ浦の形を模したものと知っただけも、この建物に対して興味が沸き、さらに愛着が持てるのではないでしょうか?
つくばには、素敵な建物がいっぱいあります。知っている限りのエピソードを交えながら、これからも紹介させていただきますね。今後ともどうぞよろしくお願いします。
素敵なコメントありがとうございます。センタービル内にお勤めの方からコメントをいただき、たいへん恐縮しています。
つくばセンタービルは、すっかりつくばの中心部に馴染んでしまって、その存在が当たり前になってしまっていますね。でも、これってとても素敵なことだと思います。
ホテルでは宿泊やブライダル、そしておいしいレストラン。ノバホールではコンサート。広場では、まつりつくばでのイベントや100本のクリスマスツリーなど、多くの人がこのビルに接しています。
しかし、ちょっとしたことですが、広場の池が霞ヶ浦の形を模したものと知っただけも、この建物に対して興味が沸き、さらに愛着が持てるのではないでしょうか?
つくばには、素敵な建物がいっぱいあります。知っている限りのエピソードを交えながら、これからも紹介させていただきますね。今後ともどうぞよろしくお願いします。
Posted by chika RA
at 2009年10月01日 22:32

はじめまして、漫歩と申します。
つくば近郊の町に棲んでいます。
つくばが、開発途中でまだ風が土砂を舞い上げているときにつくばセンタービルが出来て、用事もないのによく遊びに行ったことを思い出しました。その斬新でモダンな建物につくばの完成された新しい将来の街を思ってワクワクしました。
モチーフがあのモンローだったとは、初めて知りました。
面白いネタをいただきました。(笑い)
根っからのアナログ文科系なので建築については縁がありませんが、本好きなものでジャズピアニストの山下洋輔の祖父5大監獄建設に携わった建築家山下啓次郎を書いた小説「ドバラダ門」はたいへん面白く読んだことがあります。
建築ってなかなか面白いのですね。
これからもお邪魔させていただきます。
つくば近郊の町に棲んでいます。
つくばが、開発途中でまだ風が土砂を舞い上げているときにつくばセンタービルが出来て、用事もないのによく遊びに行ったことを思い出しました。その斬新でモダンな建物につくばの完成された新しい将来の街を思ってワクワクしました。
モチーフがあのモンローだったとは、初めて知りました。
面白いネタをいただきました。(笑い)
根っからのアナログ文科系なので建築については縁がありませんが、本好きなものでジャズピアニストの山下洋輔の祖父5大監獄建設に携わった建築家山下啓次郎を書いた小説「ドバラダ門」はたいへん面白く読んだことがあります。
建築ってなかなか面白いのですね。
これからもお邪魔させていただきます。
Posted by 漫歩 at 2009年12月21日 10:06
漫歩さん、はじめまして。
コメントありがとうございます!
私の出身はつくばの隣の市なのですが、高校生の頃、つくばの中心部のことを「学園」と言っていました。地元では、新しい中心部のことを、これまでの谷田部町や桜村とは別の異次元の場所と捕らえていたと思います。
その象徴が、つくばセンタービルかもしれません。
今では、つくばの中心部のことを「学園」と呼ぶ人はほとんどいないように、年月が過ぎ、つくばセンタービルもその存在が当たり前になってしまい、時として、この建築の魅力が語られることが少なくなっていることを残念に思います。
つくばセンタービルは、知れば知るほど、ほんとうに面白い建物ですよ。これからも、少しずつですが、紹介できればと思います。
追伸
小説「ドバラダ門」は読んだことはありませんが、山下洋輔の祖父が建築家だったという話は有名ですね。機会があれば読んでみたいです。
コメントありがとうございます!
私の出身はつくばの隣の市なのですが、高校生の頃、つくばの中心部のことを「学園」と言っていました。地元では、新しい中心部のことを、これまでの谷田部町や桜村とは別の異次元の場所と捕らえていたと思います。
その象徴が、つくばセンタービルかもしれません。
今では、つくばの中心部のことを「学園」と呼ぶ人はほとんどいないように、年月が過ぎ、つくばセンタービルもその存在が当たり前になってしまい、時として、この建築の魅力が語られることが少なくなっていることを残念に思います。
つくばセンタービルは、知れば知るほど、ほんとうに面白い建物ですよ。これからも、少しずつですが、紹介できればと思います。
追伸
小説「ドバラダ門」は読んだことはありませんが、山下洋輔の祖父が建築家だったという話は有名ですね。機会があれば読んでみたいです。
Posted by chika RA
at 2009年12月21日 21:19

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