2009年09月21日
Alios








Aliosとは―Art 芸術 Life 生活 Information 情報 Oasis 憩いの場 Sightseeing 観光 を合わせた造語。アリオスは、福島県いわき市のいわき芸術文化交流館の名称です。音の響きも良く、素敵な名前だと思いませんか?
写真家・齋藤さだむさんの展覧会でいわき市を初めて訪れましたが、アーティストトークと夜のレセプションパーティの間、1時間ほど時間が空いたので、少し周辺を散策しました。
アリオスは、写真展が開かれているいわき市立美術館とは道路を挟んだ位置にあります。周辺には市役所や市民センターなどが点在するいわば市の中心。しかし、市の中心といった立地にもかかわらず、その敷地の広さやスケール感にただただ圧倒されるばかりです。設計は、佐 藤 尚 巳 建 築 研 究 所
中央のリハーサル棟をはさみ、左に大ホール、右に中劇場を配置しています。外見上は木の列柱が1階から4階までリズミカルに配置され、軽快そのもの。列柱と建物内部との間は、外部通路となっているため、スケールの大きい建物にもかかわらず、とてもスッキリとした印象でした。
一方、ホール及び劇場の屋根部分は、一転して黒で塗られ、大きな塊。鯨の背中のような形は、どことなく、建築家・菊竹清訓氏による都城市民会館に似ているなというのが印象です。それもそのはず、設計の佐藤氏は菊竹事務所にいらしたことがあるようです。ちなみに菊竹氏は、つくばの松見公園展望台の設計者。
建物の前には小川を模した人口の川が流れ、それを挟んで大きな芝生の広場が広がっています。私が訪れたのはすでに日が傾き始めたころですが、子供たちは時間も気にせず、ボール遊びや鬼ごっこ、でんぐり返しで丘の上から転がり落ちたりして遊んでいました。とても楽しい場所にもなっています。
ついつい建築の話になると熱が入ってしまいますが、これからも建築について紹介したいと思いますのでお付き合いくださいね。
余談
建物もすごいですが、ホールや劇場で開催される企画も素敵で興味のあるものがいっぱいです。中でも一番興味をもったのは、3回通しで行われる「トーク×アリオス」。スネークマンショー(古い?)の仕掛け人だった桑原茂一氏がナビゲーターとなって、リリー・フランキーさんや、しりあがり寿さん、茂木健一郎さんとトークを繰り広げるもの。都合がつけば是非行ってみたいです。(ついでに温泉にも入って・・・)


今回はもう一つご紹介。同じく散策をして、素敵な建物に出会いました。
蔵を改造した、美容室。玄関の写真などは、ポストカードにも使えそうな雰囲気です。
Posted by chika at 23:55│Comments(0)│建築
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